再生環境:AK70MKIIに直挿し
碧 Light Balancedを愛用していて碧のバランス版が出るということで購入しました。
碧 Light Balancedは低音がしっかり主張してくる元気なサウンドでしたが、こちらは低音が落ち着いて、その分細かい音も聴こえる見晴らしの良いスッキリしたサウンドです。
落ち着いたとはいえ必要十分な量の低音は出ているので好みの問題にはなってくると思います。
高音域の響きも綺麗で印象的でした。
アンバランス版よりバランス版の方がケーブルが絡みにくくなって取り回しやすいのも評価点ですね。
イヤーピースは色々試して結果、碧 Light Balanced共々スパイラルドット++で運用しています。
このイヤホンは耳掛け式でないのでケースから取り出してすぐに装着して使えますしいろんな場所で使っていきたいと思います。
グイグイくるけど聴きやすい中高域が印象的です。ボーカルとの相性が抜群で、アニソンや打ち込み系の曲はベストマッチかなと思います。初音ミクとのマッチングがとても良いと感じました。
個人的にはゲームのサントラが最高ですね。2000年前後くらいのシューティングゲームのサントラをお持ちの方は是非!
低域は中高域に比べると量感は良いですが影は薄い感じです。低域重視な人にはちょっと物足りないかもしれません。とはいえ、全体的なバランスが良く、中高域を引き立ててくれる縁の下の力持ちといった節度の良い低域です。
音の拡がりは広くはないですが、低域・中域・高域の分離が良いのでエネルギッシュでノリの良い音になっています。
しかし、ここまで来るのにかなり苦労しました。それは、イヤーピースの選定です。
自分の耳には付属のSpinfitは全く合わず、筐体を触ると振動板が動いてしまったり(パキパキという音が鳴ります)、音が出なくなったり、顎を動かす、顔を動かすだけでも音の出方が変わってしまうという状態で暫くはまともに聴くことが出来ませんでした。
個体差や初期不良かとも思いましたが、装着位置が合うとちゃんと音が出るのでイヤーピースと耳穴の密着が原因だと思い、手持ちのイヤーピースを全て引っ張り出し、試行錯誤しました。
現在はacoustic effectのイヤーピースとfinalのイヤーフックを使うことで安定して使用できるようになりました。奇しくも日本のメーカーの共演という形になったのです。素晴らしい!
限定30本というレア物ですが、臆する事なく日常を共にしていきたい、そんなイヤホンです。
今回のこのレビューを次の開発に活かさせて頂きますので、今後ともとご支援のほどよろしくお願いいたします。